日常の中に垣間見るシンクロニシティー

日常の中に垣間見るシンクロニシティー

もう2月の下旬です。
事務所の前の公園から春の香りがしてきます。

今日はシンクロニシティの話をしてみようと思います。

日頃の空間から少し外れて生活していると、誰でも「シンクロニシティ」が
起こりやすくなります。

「シンクロニシティー」とは心理学者ユングが提唱した「意味のある偶然の一致」
のことです。

「物事は原因があって結果がある」、という因果律に沿っていますね。
ところが「心で想ったことが物理現象としてあらわれる」という非因果律の世界は不思議ですね。

「今日は時間があるので映画を見に行こう」

と、思っていると偶然に訪ねてきた友人に、映画のチケットをもらったという例などこれにあたります。
心で思ったこととチケットをもらったことの間に、何の因果関係もありません。
だから不思議な感覚に見舞われるのです。

私たちのみのまわりには、実に奇妙な出来事がつぎつぎと起こっています。
ユングは20年以上の歳月をかけて、この奇妙な現象を解明しようとしたのです。
日本語では「共時性」(シンクロニシティー)と呼ばれています。

これらの「意味のある偶然の一致」は一体何を意味しているのでしょうか。
私たちの運命に何か大きな隠れた存在があるようにも思えます。

成功者といわれる人たちは、ほとんどこの見えない力「偶然」によって功をなしています。
成功者のほとんどは「私は運がよかった」と述懐していることからもわかります。

よく考えてみたら、人生は小さなことから大きなことまで偶然の連続で成り立っているものです。

「偶然など当てにもならないものを軸に人生を歩んでいるなんて自分にはありえない」

 「そうでしょうか」
 
 約束さえしていなければ、朝一番に誰から電話がかかってくるか分からない。

 通勤中に電車の事故に遭遇し会社に遅れるかもしれない。

 道でバッタリ10年来の知人に会うこともあります。

 こんな些細なことは日常的に起こっていますね。
 ところが、こんな些細なことから人生が大きく変わっているのです。