ある日、私は川辺を歩いていると、ふと目に入った川に思いを馳せました。
「この川はどこから来て、どこへ向かっているんだろう」と考えながら、
道行く人の流れに身を委せながら歩いている人々をぼんやりと眺めていました。
そのとき、私にふとした思いが浮かびました。「流れに任せる」という生き方をしてみたいと。
でも、それは一見、自分が主体性のないような生き方に思えた。
でも、川は自然に流れていく・・・
どのように流されていくかは、自分の意志で選ぶことができるのではと。
それから私は、「流れに任せる」生き方を心がけるようになりました。
時には流れに逆らったり、淀みに入ったりもしますが、それも自分の意志。
自分が選んだ川で、自分が流れる道を選んだ結果です。
川の中で流されながら、周りの景色を見ることができます。
どの方向に流れているのかも、感じることができます。
私はまだ未熟です。煩悩の中を彷徨っています。
でも、毎日を過ごしながら、自分の「流れに任せる」生き方に対する幸せな感覚だけは確かです。