世の中には科学では説明のつかない不思議な偶然がたくさんあります。
○不思議なシンクロの世界
1975年9月15日、青森競輪場の第4レースの結果です。
1位 ゼッケン1番 中村敬
2位 ゼッケン2番 山口秀樹
3位 ゼッケン3番 塩秋良
4位 ゼッケン4番 大泉孝彦
5位 ゼッケン5番 松山光雄
6位 ゼッケン6番 金井武司
7位 ゼッケン7番 井田美代二
8位 ゼッケン8番 増田武次
見事な偶然の一致ですね。これと同じ現象が、1976年5月8日の西武園競輪場で行われた第5レースでも起こっています。
(大上和博著「シンクロニシティの謎」青春出版社)
あなたも長い人生の中で不思議現象にたくさん出会っているはずです。
よく考えてみれば、人生は偶然から始まっています。
あなたの伴侶や恋人、友人や知人との出会いは、ほんのちょっとした偶然から始まっているのではないでしょうか。
一見偶然に見えるこれらの現象に科学のメスを入れた学者がいます。
スイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(1875年〜1961年)は世界に溢れるこの「意味のある偶然」に注目して、世界で初めてシンクロニシティの論文を発表しました。
人間はあらゆる現象に意味つげをする生き物です。
偶然に人生が運ばれているなんて、考えるだけでもぞっとするのではないでしょうか。
ところが自分の意識など宇宙の法則から眺めると、ほんのごく一部です。
私たちは目に見えない宇宙のシステムによって人生が運ばれています。
私たちの住んでいる、この地球が今のように沢山の生命が住める星であること自体、今のところ科学では説明がついていないのです。
惑星の位置や大きさ、生命の誕生、生物進化など 今の地球環境になる確率を計算しますと、その数字は限りなく0に近いものになります。
科学的な計算では現在のような地球は「存在しない」という結論になってしまうのです。
でも、地球は存在しています。すべては途方もない偶然の重なり合いです。
こうしてみると、偶然には宇宙の別の法則があると考えざるをえませんね
日常生活でも、不思議な偶然はたくさんあります。
噂をしていた人物が現れたり、遠い旅先で知人にばったり出会ったり、必要としていた物が手に入ったり、自分が考えていたことを隣りの人が話し出す、こんなことは頻繁に起こります。
数えだしたら切りがありません。
お釈迦さんは「木の葉が揺らいでも宇宙は振動する」と諭しておられます。
日常生活の中で起こるちょっとした偶然が重なり合って、自分の人生を大きく変えていっているのです。
もし、この偶然を意図して起こすことができたら?
人生に奇跡をもたらすかもしれませんね。
この偶然の法則をユングは「シンクロニシティ(共時性の原理)として世間に発表したわけです。
『偶然は神様からの贈り物』水口翠峰著